無垢フローリングは、呼吸(伸縮)をしています。
冬から春にかけては乾燥によって縮むため隙間ができ、湿度の高い梅雨から夏にかけては湿気を吸って伸びるため、この隙間は小さくなっていきます。四季を通じて伸縮を毎年繰り返し、徐々に安定していきます。
エアコン等の冷暖機器や空調設備の排気が、床面に継続的に当たる場合、過度の乾燥により材の収縮・割れ等の原因となります。
ホットカーペットの使用に関しても、カーペット下に熱がこもり、反りやひび割れ、毛羽立ちの原因となりますのでご注意ください。
過度の湿気や水分は、無垢フローリングの膨れ、反り、シミ、色ムラ、カビなど、不具合の原因となりますので、水などをこぼした場合は直ちにふき取りを行って下さい。
水廻りにご使用になる場合は、状況に応じてマットを使用するなどの水濡れ対策をおすすめします。
但し、濡れたマットをそのままにしておくと、やはり不具合の原因となりますので、ご注意下さい。
無垢フローリングに発生する虫のほとんどは「ヒラタキクイムシ」です。
~対処方法~
1~2mmの円形の小さな穴があり、その周辺に木粉を見つけたら、木粉を取り除いて穴の中に市販のキクイムシ防除用殺虫剤を噴射します。穴の周辺にキリなどで直径数mmの穴を数か所開け、その穴に殺虫剤を噴射するとより効果的です。
大規模な被害の場合は処理専門業者にご相談されることをおすすめいたします。
弊社の無垢フローリングはすべて、乾燥釜に入れて高温での蒸気乾燥を行っており、この工程により、キクイムシなどの卵、成虫は100%死滅します。
しかし、蒸気乾燥後の流通段階(倉庫内も含む)や施工後に外部から虫が飛来、または、建材や木製家具から移るなどで虫が発生することが稀にあります。
また、弊社の無垢フローリングは、危険な薬剤などを使わない安心できる建材として、防虫処理をおこなっておりません。
この事により、害虫被害については保証の対象外となりますので、あらかじめご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。
自然素材であるため、1枚1枚表情が違い、同じものは二つとしてありません。
また、製品に現れる下記の様な特徴は、天然木ならではの性質であることもご理解をお願いいたします。
●天然木は同じ木の中でも木目、色調にバラつきがあり、木材の成長過程で発生する白太や虎斑などの特徴が含まれる場合があります。
これらのものに塗装を施した場合、塗料の吸い込み量や素材自体の濃淡の違いにより、多少の色違いが生じます。
●ラスティックグレードなど、天然木ならではの特徴を活かした商品には、節や割れ等が混ざります。
また、それらをパテ埋めする場合や抜け節となる場合があります。
●天然木特有の成長過程で生じる樹脂痕や入皮等が含まれる場合があります。
無垢フローリングは、太陽光や照明器具等により変色(日焼け)することがあります。
窓際などは特に変色しやすいので、なるべくカーテンやブラインドで日差しを遮るなどの対策を行って下さい。
ペットの排泄物もフローリングの変色の原因となりますので、放置せず、直ちに雑巾で拭き取ってください。
フローリングは雄サネ・雌サネと呼ばれる、凸と凹を組み合わせて施工します。
季節的要因や施工場所の環境により伸び縮みすることで、歩行時に床鳴りが発生する場合がございます。
ワンシーズンを超えると概ね安定してまいりますので、少し様子をみていただければと思います。
キャスター付き椅子の使用や、家具(重量物)等を置いたり引きずったりすると、傷やへこみの原因となります。
脚元にフェルトを貼るか、小幅の保護板などを敷くことをおすすめいたします。