伝統の建具 夏の室礼 自然素材 簾戸(すど)
【日本人の知恵と伝統が育んだ、衣替えをする建具】

日本伝統の建具「簾戸(すど)」

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簾戸(すど)とは?

簾戸(すど)とは、ごく簡単に言うと簾(すだれ)をはめ込んだ建具のことで、別に「夏障子」「葦戸(よしど)」「葭障子(よししょうじ)」「御簾戸(みすど)」とも呼ばれています。

衣類の衣替えと同様、六月になると障子や襖(ふすま)のかわりに取り替えて、暮らしを夏向きに整えます。簾が強い光を遮ってくれるため、室内は涼しく、簾の隙間から入る風はゆるやかに吹き抜け、目にもすがすがしい風情が一層涼しさを感じさせてくれます。
中から外の景色は見えますが、外から室内は見えません。採光と通風を確保し、プライバシーも守る。

障子とはまた違った、夏の暑さと上手に付き合う知恵と、日本人ならではの情緒を感じる、世界に誇れる日本の伝統文化です。

室内環境について、このようなお悩みはありませんか?

  • 暑い夏を涼しく過ごしたい!
  • 夏の強い日射しを遮りたい!
  • 自然素材を使いたい!
  • 日本の伝統を取り入れた住まいに憧れる!
簾戸(すど)ならすべて解決!!
風通し 日射遮蔽 自然素材 日本伝統の建具 

風通し | 風がゆるやかに吹き抜けます

風の通り道を用意します

◆ 障子やドアとは異なり、外からの風を遮りません。
◆ 簾の隙間から入る風はゆるやかに吹き抜け、目にもすがすがしい風情が一層涼しさを感じさせてくれます。
◆ 電気に頼らずに、風を確保できます。
◆ 密閉された空間でエアコンを付けていたのでは決して感じることのできない、暑いさなかに一瞬吹き抜ける涼しい風を感じることができます。

蒸し暑い日本の夏を受け入れながら、この季節ならではの光や空気を存分に楽しむ。

日射遮蔽 | 強い日差しを遮り、屋内はほのかに暗くなります

簾が強い光を遮ります

◆ 簾戸から漏れた光は淡く、和みも感じられます。
◆ 中から外の景色は見えますが、外から室内は見えません。採光と通風を確保し、プライバシーも守ります。
強い日差しを遮り、屋内はほのかに暗くなります

自然素材 | 100%自然素材

材料には自然素材のみを使っています

◆ 枠に使われるのは、樹齢約200年の美しい木目が特徴の秋田杉、一分の木目が玄人好みの新潟産杉上物、素朴で素直な木目が優しい新潟県産杉の3種類。
◆ 簾(すだれ)には、最上級の本萩(ほんはぎ)、夏らしさを感じさせる天津の葭(よし)、太くゴツゴツした御形(ごぎょう)、濃い色合いで季節を問わず使える焼きひごを使います。

それぞれが独特の風合いを持っており、経年と共に味わいを深めていきます。
枠は、秋田杉、新潟産杉上物、新潟県産杉の3種。簾は、萩、天津葭、御形、焼きひごを使います。

伝統の建具 | 日本に昔からある伝統的な建具です

「室礼(しつらい)」という言葉は、日本で生まれた言葉で、外来語ではありません。
日本の市木や年中行事を、折々に採れる野菜や自然の花木、調度品などに反映させ、室内を装飾することです。
そこには、四季を愛でる情緒や、美しい風習に感謝する日本人の「美しい暮らしの文化」が表れています。

簾戸は、百年以上持ちます。
丁寧に手入れをし、時が経って、色に深みが増した木枠や簾を、「物を大事にする」という気持ちと共に受け継いでいただけたらと考えます。

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建具作り七ヶ条

私たちが作る建具は大量生産品とは異なり、注文を受けてから一つ一つ手作りで生み出します。建具製作の際、大切にしている「七ヶ条」を紹介します。
1.職人・・・培った技術は使う人のために。
2.道具・・・建具1枚を作るのに、20種類の道具を使い分けます。
3.材木・・・100年後も美しく残る建具を想像して木を選びます。
4.木取り・・・木の声を聞きながら、大きな板から最適な部材を切り出します。
5.工程・・・最初から最後まで、すべての工程を1人の職人が担当します。
6.デザイン・・・シンプルで飽きのこないデザインは、空間を美しく引き立てます。
7.修理・・・長く受け継いでいけるように、修理ができる作りになっています。

簾戸(すど)のある暮らし

伝統

◆ 簾戸で夏のしつらい、お客様をおもてなし
茶室に好まれる杉の腰板の入った簾戸(萩使用)
現代の生活に

◆ フローリングの部屋にも、簾戸はよく合います。
◆ リビングと和室の間に簾戸はぴったりです。デザインはすっきりしたものがおすすめ。
素材の魅力が引き立つシンプルな簾戸(御形使用)
快適なマンション生活

◆ マンションでは、畳コーナーとリビングの間でのご使用がおすすめです。畳コーナーは窓が無い場合が多いため、簾戸は通気性がよく、透け感があり開放感が出ます。
◆ 室内のインテリアとして。
マンションの畳コーナーにモダンな雰囲気の杉の柾目板入りの簾戸(焼きひご使用)

施工方法

一、向きを確認してください。

欠き込みされている方が部屋側です。
和室と洋室の間の場合は、欠き込みされている方を和室側へ。

和室2室の間仕切りの場合は、どちらにするかはお宅により違いますので、現在建っている向きと同じにしてください。

※欠き込みが伸びている方に、真鍮釘が打ってあります。真鍮釘のある方は窓側・廊下側・洋間側となります。
簾戸の取り付け方 一、向きの確認
二、まず、そのまま建て付けしてみてください。

引き違い戸は、部屋側からみて右が手前になるように。
4枚建ち、3枚建ちは、建具の上についている番号順に入れてください。
※下の黒竹が細い方から太い方へとなるよう番号が付いています。
三、柱又は枠に建具をピタッとつけて、曲がりを確認してください。

簾戸の取り付け方 三、曲がりの確認
簾戸の取り付け方 三、曲がりの確認
四、曲がりに応じ、調節具を調節してください。

三の図の通り、右下にすきまがある場合は簾戸の右下、右上にすきまがある場合は簾戸の左下、左上にすきまがある場合は簾戸の右下、左下にすきまがある場合は簾戸の左下を調整します。 写真の調整具の目盛を上げてください。

標準で建具下部についている調節具は、すべりをよくする役目もあります。
すべりが悪いときは、ろう(ろうそく)をミゾにこすりつけてください。
つけた後は、必ず乾いた布で拭き取ってください。
簾戸の取り付け方 四、調節具の調整
五、取り付けしてみて、きつい際は、同封のペーパーやすりを簾戸上部(欠き込んでいるL型の部分)にかけてください。

何回かかけますと、スムーズに動くようになります。
簾戸の取り付け方 四、調節具の調整

特注・サイズ指定品の採寸方法

規格サイズW800×H1800以外のご注文も受け付けております。
下記の採寸方法に従ってサイズを測っていただき、必要なサイズと形式をご指定ください。(幅・高さ・凸と凹のミゾの幅)
一、幅(柱から柱)

上下とも測ります。幅や高さの上下、左右の寸法が異なることはよくあります。
できれば二人で採寸して、一人に端をおさえてもらうのが理想的です。
特注・サイズ指定品の採寸方法 一、幅(柱から柱) 上
特注・サイズ指定品の採寸方法 一、幅(柱から柱) 下
二、高さ(敷居から鴨居まで)

左右で寸法が異なることはよくあります。そのままのサイズをお知らせください。
※柱のはじで採寸すると、メジャーなどが曲がらずまっすぐになり、正確に測れます。
※ミゾの中からではないので注意してください。
特注・サイズ指定品の採寸方法 二、高さ(敷居から鴨居まで)
三、ミゾの寸法

凸部分と凹部分のサイズをそれぞれ測ります。
多くのお宅で、凹部分=21mm、凸部分=9mm又は12mm又は15mmとなっています。
この寸法とは違うお宅もありますので、凸と凹の両方を採寸してください。
特注・サイズ指定品の採寸方法 三、ミゾの寸法
四、床から少し上がっている場合

サッシの外がベランダなどの場合、床から少しあがっていることがあります。だいたいの寸法で結構ですので、お知らせください。

簾戸(すど)の特注・サイズ指定品の採寸表はこちら

商品仕様 | 簾戸(すど)

黒竹入り

  1. 価格
  2. 都度見積り
  1. 商品仕様



  2. 本体戸のみ ※枠は含まれません
    1-1黒竹入り(黒竹下のみ)
    簾:焼きヒゴ
    框:新潟県産杉(並) 無塗装
    W800mm×H1800mm

簾のみ

  1. 価格
  2. 都度見積り
  1. 商品仕様



  2. 本体戸のみ ※枠は含まれません
    5-4簾のみ
    簾:焼きヒゴ
    框:新潟県産杉(並) 無塗装
    W800mm×H1800mm

障子兼用

  1. 価格
  2. 都度見積り
  1. 商品仕様



  2. 本体戸のみ ※枠は含まれません
    8-1障子兼用
    簾:焼きヒゴ
    框:新潟県産杉(並) 無塗装
    W800mm×H1800mm

手彫り透かし 杉板・井桁(いげた)

  1. 価格
  2. 都度見積り
  1. 商品仕様



  2. 本体戸のみ ※枠は含まれません
    4-1手彫り透かし(藤)・杉板・井桁入り
    簾:焼きヒゴ
    框:新潟県産杉(上物) 無塗装
    W800mm×H1800mm

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施工事例

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障子兼用