「冬は空気が乾燥して木が縮んでいると聞きますが、その状態でフローリングを施工しても大丈夫ですか?」
というご質問をお客様からいただくことがあります。
結論から言うと、冬は無垢フローリングの施工に適した季節です。
ただし、それは木の性質を理解し、専門家が適切な手順を踏むことが大前提となります。
この記事では、冬場施工で長期的な安心を確保するためのひと手間についてお伝えします。
無垢材が「動く」理由:冬の収縮と夏の膨張
無垢材の大きな特徴の一つに、「調湿機能」があります。
これは、木がまるで呼吸するように、室内の湿度に応じて水分を吸収したり放出したりする性質のことです。
- 夏(多湿期): 空気中の水分を吸収し、わずかに膨張します。
- 冬(乾燥期): 内部の水分を放出し、わずかに収縮します。
この自然な「動き」こそが無垢材の魅力ですが、施工時にはこの動きを計算に入れる必要があります。特に冬場は木が収縮しているため、夏の膨張を見越した施工が不可欠です。
夏の「突き上げ」を防ぐ、冬場施工の3大ポイント
冬に収縮した状態でフローリングを隙間なくきっちりと施工してしまうと、夏場に木が膨張した際に行き場を失い、床が盛り上がってしまう「突き上げ」という現象が起こるリスクがあります。
これを防ぐため、プロの施工では以下の3つのポイントが徹底されます。
ポイント1:現場での「慣らし置き」
まず最も重要なのが、施工前の「慣らし置き」です。
【慣らし置きの定義】
フローリング材を開梱し、施工する現場の環境に最低1週間置いておく作業です。
これにより、木材が現場の温度と湿度にゆっくりと馴染み、施工後の急激な伸縮を防ぐことができます。
ポイント2:専用ゲージでつくる「すきま」
次に、実際にフローリングを張っていく際には、意図的に「すきま」を設けます。
LOHAS materialでは、製品に専用のすきまゲージを同梱しています。このゲージを板と板の間に挟みながら施工することで、均一で精密な隙間を確保します。
このわずかな隙間が、夏場に木が膨張した際の「逃げ場」となり、突き上げを防ぐ重要な役割を果たします。同様に、壁際にも3~5mm程度のクリアランス(隙間)を設けることが定められています。
ポイント3:最後の1列は寝かせて調整【プロの知恵】
施工マニュアルで推奨している、さらなるプロのひと手間があります。
それは「最後の1列は、張り終えるまでに1週間ほど期間を置いてから施工する」という方法です。
先に張った大部分のフローリングが、施工後に環境に馴染んで起こす微妙な動きを観察し、
それを調整しながら最後の1列を仕上げることができます。
これは、より精度の高い仕上がりを実現するための理想的な手順です。
施工後の安心のために
もう一つ、長期的な床の安定に欠かせないのが、床下の十分な通風です。
床下に湿気が溜まると、フローリングが過剰に水分を吸収し、想定以上の動きを引き起こす原因となります。適切な床下換気は、美しい床を長く保つための大切な要素です。
無垢フローリングは、冬の収縮した状態から夏の膨張までを計算に入れた施工が不可欠です。
これらの手順に沿って進めることで、冬場も問題なく施工ができます。
ご紹介した内容は、商品と合わせて多くしている施工要領書に記載をしております。
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営業購買課ヤマトミミナコ