こんばんは。開発課の石川です。
少し暑さが和らいだかな?と思いましたが、また暑くなってきましたね。
今回は無垢材の多孔質性、調湿性についてお話させていただきたいと思います。無垢材は多孔質(多数の穴が開いている)という性質があります。この多孔質という性質が様々な効果をもたらします。前回ご紹介した断熱効果もそのひとつです。
木はその多孔質という特性を生かし、夏などのジメジメとした嫌な湿気を吸収し、冬は木から水分を放出して一定の湿度を保ってくれます。木が収縮・膨張するという事は、住んでいる私達の環境を一生懸命、調湿してくれている証なのです。その為「木は生きている」「木は呼吸している」と言われています。ただこれら木の呼吸によって、「そり・歪み」が必ず生じます。木の温かみを味わう事が出来る反面、個々により感じ方は違いますが若干、反りや歪みが伸縮膨張時に出ます。施工する時にも、無垢材使用ならではの施工の注意が必要ですし、メンテナンスの心構えも必要となります。長い年月が経つにつれて木も落着きをみせ、良い味を出してくれる様になりますが、無垢材と付き合っていくにはその点はご注意いただきたい点です。
無垢材のお手入れ方法などについてはこちらをご覧下さい⇒https://www.ok-depot.jp/about/qa-top.html
また、もうひとつ特徴的な効果として、吸音効果があります。美術館や病院などで、自分の足音が響いた経験はありませんか?大理石やコンクリートは、音をほとんど吸収せずに、はね返すため、音が響いて、耳障りに感じられることがあります。しかし、木材には、低音・中音・高音をバランスよく吸収する働きがあるので、室内に木材を使用した場合、不快な雑音が吸収してくれます。
これも木材が多孔質の材料であるからこそ得られる特性です。目には見えないとても小さな孔がそんな効果を生み出してくれています。優れた音響効果を要する劇場やコンサートホールに木材が使用される理由は、こんなところにもあるのです。
ご使用になる際に、注意も必要ですが、それをうわまわる効果が無垢材にはあると思います。上記以外にもたくさん無垢材の効果や特徴があるんですよ。無垢材の良さについては今後も少しずつご紹介させていただきます。
LOHAS materialの無垢建具やフローリングをご利用いただき是非、無垢材の良さを体験してみてください。