今回は無垢材の特性のひとつ、伸縮についてご案内致します。
無垢材は空気中の水分を吸放出することにより、伸縮する特性を持ち合わせています。
そのために室内の温度、湿度などの環境条件の変化に応じて発生するもので自然現象といえます。
ドアの反りなどもそのひとつです。
特に梅雨の時期など木材の伸縮が起きやすく、ドアの開閉の際に床や枠をこする現象が見られます。
OK-DEPOTの無垢ドアは芯材に集成材を採用することで反りや割れ等、木の持つ性質を最小限に抑えた構造となっており
長くご利用いただいても形に狂いが出にくく反りや伸縮によってドアの開閉に支障が生じるケースはほとんどございません。
万が一そうなったとしても、調整可能な丁番や戸車などの採用により金物調整で解決できる範囲でとどまります。
他には無垢ドアの塗装時に気になる事として、鏡板の伸縮があります。
鏡板とは・・・框戸などの框の内側にはめ込んだ板
塗った時点では特段症状は出ませんが、時間が経ち木の収縮と共に
濡れていない部分が露出していき、タッチアップ補修が必要となります。
伸縮事例
従って、OK-DEPOTでは塗装品のご依頼の場合は伸縮しても無塗装面が出ないように
予め塗装したパーツを組み上げた状態で現場へお届けしています。
しかし、現場より様々な仕上げの要望をいただく機会が増えてきたため、現場の声にお応えし
OK-DEPOTでは鏡板の伸縮を抑える新素材『TPボード』を開発いたしました。
TPボード断面
【TPボードの特徴】
・安全性
⇒TVOC平均値0.5に対して0.1と基準値を満たしホルムアルデヒドの放散が少ないため、安心・安全です。
非常に安全性の高いポリウレタン系接着剤を使用している為、超低VOCとなっており
ホルムアルデヒドの放散に関して、日本の基準が100μg/m3 に対し、1/10の10μg/m3となっています。
・低膨張性
⇒JIS規格では、パーティクルボードの吸水厚さ膨張率は12%~25%という基準がありますが、
エントリーモデルで採用しているタフプランツボードは、1.6%と非常に低い膨張率です。
・植物性原材料
⇒原材料に藁・トウモロコシ・竹などを使用しているため、一般のパーティクルボード(多種廃木材)と違い
より環境に配慮しており安心・安全です。
・難燃性
⇒主成分の藁には、天然の耐火物質である灰とシリカが大量に含まれており、難燃剤を添加しないため
安全性が高く、通常の木材ベースのパネルよりも優れた難燃性能を備えています。
TPボードは伸縮だけでなく、安全性や難燃性などの特徴を合わせ持った優れた素材です。
TPボードを採用した無垢ドアは現在3種類のデザインで販売開始しました。
より現場でアレンジ自由となった無垢ドアの詳細はこちら↓↓
オリジナル無垢建具 室内ドア TP model(即納モデル) SE06
オリジナル無垢建具 室内ドア TP model(即納モデル) SE07
オリジナル無垢建具 室内ドア TP model(即納モデル) SE08
外渉課 荒木恵