こんにちは。
今日はクラクトテーブルの紹介と、私が思う、「現代の住宅事情におけるテーブルの存在とは」についてお話ししようと思います。ちょっと難しい話?かも。
クラクトテーブルの最大の魅力は、豊富なセミオーダーオプション。特に注目したいのが「面形状」のバリエーションです。
・上面から見たときの面形状:3種
・側面から見たときの面形状:4種
とたくさんの形状をお選びいただけます。
素材の存在感を出したい場合は、あまり大きな面を取らない方がいいでしょうし、軽快さを求めるなら思い切って大きな面を取るのも良い選択です。小さいお子さんがいる場合は、角が立っているものよりも丸みを帯びた柔らかい形状の方が安心です。クラクトテーブルの多彩な面形状のなかに、あなたの希望に合ったものがきっとあるはずです。
ここで、私のおすすめを紹介します。厚みは27mmと38mmの選択肢がありますが、私は38mmを推奨します。そして面形状は船底面がおすすめです。特にダイニングのような大きめのテーブルには最適です。厚いということは重いということですが、ダイニングテーブルを頻繁に移動させることはあまりないでしょう。大掃除の時くらいではないでしょうか。また、船底面にすることで見た目が薄くなり、重厚感が軽減されます。そして、重いテーブルは安定感があり、薄い天板よりもグラつきが少ないでしょう。
いつも同じ場所にどっしりと構えている。これ、何かに似ていませんか?
昔の民家建築にあった大黒柱です。いまは「チームの大黒柱」とかというように言葉としては良く知っていても、その由来となった本当の柱、大黒柱を知らない人もいるかもしれませんね。
ここからは、私が思う「現代の住宅事情におけるテーブルの存在とは」についてのお話です。
大黒柱とは伝統的日本建築で、簡単に言えば家のほぼ中央にあって、桁や梁が差し込まれる最も太い柱のことを言います。建築方法が多様化したことで、建物の構造が変わり、木造だけでなく鉄筋コンクリート造なども増え、また戸建てだけでなく集合住宅も増えている今、大黒柱がある家は非常に少なくなりました。構造上、家全体を支えていたことから非常に大事な存在として考えられていました。どっしりとたたずみ、家族の見守るような存在でもあったのではないかと思うのです。
リビングやダイニングテーブルは、家族全員が集う場所であり、食卓として、憩いの場として、仕事場としてなど、多くの時間を過ごす場所と言えます。そうしたことから、大黒柱があまり見られなくなった現代、テーブルは大黒柱の代わりのような存在と言えるのではないでしょうか。
天板があって脚がついている。構造もデザインもシンプルで、あまり個性は出ないかもしれません。しかし、生活の道具である家具の中で、その存在感は際立っていると私は思います。
そして、私はそのような存在になるであろうテーブルを作ることが好きです。
今回はちょっと小難しい話をしてみましたが、このような視点からテーブルをチョイスするのも面白いと思いませんか?
これは家族をイメージした考えなので、独身一人暮らし1ルームに大きな重いテーブルは不釣り合いで、デスク兼用になるような軽く機動力のあるタイプの方が当然適しています。
あくまで「私の思う~」なので、いろいろな立場や考え方があり、皆さんの思うテーブルとはを考えてみるのはどうでしょうか。
自分にぴったりの厚みや面形状をじっくり探してみてください。クラクトテーブルは今回紹介しませんでしたが、脚の形状も、角ストレート/丸ストレート/角テーパー/丸テーパーの4種類からお選びいただけます。サイズ等のご相談もお気軽にお問い合わせください。
豊富なセミオーダーオプションから、自分だけの1台を見つけてみてください。
開発課加工場 ヤマダ アキラ