こんにちは。
OK-DEPOT 受注購買課の上野正裕です。
無垢フローリングを選ぶ時に、何を基準に選びますか?
まずは見た目で選ぶことが多いのではないでしょうか。
色、木目、好きな木、節が多いとか少ないとか、部屋のイメージに合わせたり、自分好みの見た目を基準に選ぶのではないでしょうか?
無垢フローリングは、メンテナンス次第で長く付き合っていけるものです。
経年変化での日焼けや、少しくらいの傷であれば、表面を少し削ってあげれば新品と同じようにきれいにすることもできます。
長く一緒にいる事になるので、やはり見た目で選ぶのはとても重要な要素だと思います。
そしてもう一つ、見た目以外にも、無垢フローリングを選ぶ時の重要なポイントがあります。
それは、『比重』です。
中学校あたりで習うようです。
多分私の通っていた学校ではやらなかったのでしょう。
全く記憶にありません。
さて、この比重とは、ある物質の密度と、基準となる標準物質の密度との比の事をいいます。
式で書くとこうなります。
つまり、同じ体積の物質と、基準となる物質の質量を比較したもの。
通常、固体及び液体については水、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とします。
例えば個体の場合、基準となる水を1とし、それより密度が高い場合は1より大きくなり、密度が低い場合は1よりも小さくなります。
これを比重が重い、比重が軽いと言います。
つまり、ある物質を水に入れたときに、水よりも比重が重ければ水に沈み、軽ければ水に浮きます。
では、フローリングを選ぶ時のポイントとして、この比重がどう関係してくるのでしょう?
先ほども話しましたが、比重が重たければ密度が高い、比重が軽ければ密度が低いという事になります。
木のほとんどは、木材繊維と空気で出来ています。
もちろん、それだけではないのですが、この二つが木を構成する大半を占めています。
木材繊維自体の重さは、どの樹種でほぼ同じだといわれています。
つまり、比重が重いか軽いかは、空気の割合が多いか少ないかによって決まります。
では、空気と木材繊維の割合の違いが、木材にどう関係してくるのでしょう?
例えば、空気の割合が多くなった場合はどうなると思いますか?
空気は熱を通さないという性質があるため、空気の割合が多いほど断熱の効果を得られます。
一般的なシートフローリングの場合、暖房をつけた部屋の中は暖かくなっても、真冬の床はとても冷たくスリッパ無しではいられません。
そんな時には、比重の軽い無垢フローリングでリフォームをすることで、床下の冷気が伝わりにくくなるため、少し温かみを感じる事ができるというメリットがあります。
しかし、その逆に空気の割合が多いという事は、柔らかく加工しやすいというメリットもありますが、傷が付きやすく、強度が弱いというデメリットにもなります。
それとは逆に、比重が重い木材は、空気よりも木材繊維の割合が多いため、熱は伝わりやすいというデメリットがあります。
しかしその反面、密度が高いという事で、傷がつきにくく、強度も強いというメリットがあります。
堅く傷が付きにくければ、店舗など土足で歩く場所にも使えるというメリットもあります。
ペットを飼われているお宅では、爪でひっかかれても、比重が軽いフローリングに比べると、傷が付きにくいというのもメリットの一つと言えます。
一般的なイメージでは、木は水に浮くものと思われているのではないでしょうか?
しかし、世界には、6万種類以上もの樹木が存在していると言われています。
あまり聞きなれない樹種ですが、ブラジルウッドと言われるブラジル東岸部に分布するマメ科の木など、比重が1を超えるものも存在します。
無垢フローリングをご検討の方は、見た目だけでなく、比重にもポイントをおいて検討してみてはいかがでしょうか?
OK-DEPOTでは様々な無垢フローリングを取り扱っております。
ご興味のある方はぜひこちらから。
それではまた。