こんにちは!開発課 新井です。
家を建てる際に重視したいことの1つ、「強度」について今回はご紹介します。
木は自然の素材だけに、強度や耐久性に問題があると思われがちです。
確かに、コンクリートや鉄筋は頑丈そうです。
同じ太さ大きさ(断面積)で比べると、木と鉄では、もちろん鉄のほうが強いです。
しかし、重さを同じにしている比強度で比べると、他の材料より木がずっと強いと言えます。
木材の張力は鉄の約5倍、コンクリートの約225倍、
圧縮力は鉄の約2倍、コンクリートの約9.5倍というデータがあります。
地震が起きた際には、建物が受ける力として「地震力」というものがあります。
それは水平方向の力で、その強さは建物自体の重さに比例します。
軽くて耐久力にすぐれた木を構造体に使う木造住宅は、地震の際に大きな被害を受けることが少ないと言われており、木材は曲げの力に対しても強さを発揮しますので地震の多い日本の住宅に合った素材といえるのです。
また、木は腐ってしまうのではないかと懸念する方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、腐朽菌というものが木を腐らせる事があります。
しかし、それは一定の水分(木材含水率20%以上)があればという条件がつきます。
よく乾燥された木であれば、腐朽菌にむしばまれることはありません。
コンクリートは中性化が進むとどんどん劣化していきます。
鉄は御存知のように錆びて行きます。
以上の事から、しっかり乾燥されている木においては腐朽の心配はいらないということになります。
このように無垢材の強度は含水率によって変化する為、伐採時よりも乾燥させた後の方が強くなります。
檜に関しては、伐採されてから200年以上経ってから強度のピークを迎えると言われているので歴史的建造物にも多く使われており、いかに無垢建材が住宅に適しているか分かります。
ぜひ家作りの参考にしてください!
⇒無垢材