皆さんこんにちは!
OK-DEPOT外渉課の和田文吾です。
本日は木材の特徴を投稿してみます。
無垢の木は湿度変化により反りや収縮/膨張などの現象が出て来ます。
これは無垢の木の構造によるものです。
伐採前に根から養分や水分を吸収し全体に行きわたらせる管(ストロー状)の導管と呼ばれる管が
乾燥により収縮したり、水分で広がったりする事でおきてきます。
上記が顕微鏡写真に成ります。
また、反りもこれらの現象によるもので木表(きおもて)に向かって反ります。
木表(きおもて)とは木材が下記写真の様に切り出された場合
表皮側が木表(きおもて)で中心側が木裏(きうら)となります。
実際の仕組みとは違いますが弧を描いている年輪が真っすぐになるイメージと覚えると
分かりやすいですよ!
また自然塗料(含侵系)で塗装する場合、色を濃く出したい場合
この現象を利用して濃い色塗装できます。
やりかたは塗装面をアルコールまたは水を含ませた布を絞って拭きます。
(※注意:水の場合はしっかり乾いてから塗装しないとうまく顔料が入りません)
すると乾燥して収縮していた導管が広がり顔料が多く含みやすく成りますよ!
導管の大きさは樹種によって異なります。
針葉樹系は導管が大きいので着色しやすいです。
反対に広葉樹系は導管の目が詰まっていますので着色しにく特徴があります。
針葉樹とか広葉樹とか解らない方は『軽くて軟らかい木』着色しやすいと覚えるといいでしょう!